タイトル案：血華繚乱
サブタイトル案：散華　変生　など



[世界観]
和風ファンタジー。雰囲気で書きます。

[冒頭あらすじ]
美しい旅人の男「彬」は村々を巡り、人に危害を加える化け物――彬はソレを「遺骸」と呼んでいた――を討つことを生業としていた。とある村で手強い「遺骸」に追い詰められた彬。その窮地を救ったのは鬼神のように強い一人の男だった。「鞍馬」と名乗ったその男は命を助けたことに対する謝礼を彬に求める。過ぎた金品など持っていない彬は「『助けてくれ』なんて言った覚えはない」と突き放したが、鞍馬は事も無げに「何もないなら、お前をくれ」などと言い出すのだった。
「お前は今から俺のものだ。その頭のてっぺんからつま先、髪の一房から心の臓に至るまで俺のものになるんだ」
そう言う鞍馬の瞳は悠然と微笑んでいたものの、その奥の奥を覗き込めばちらちらと燃えるような狂気が見えた気がした。彬はその鞍馬に「勝手にしろ」と呆れ果てた言葉を投げた。しかしその裏でどこか期待をしていた。「この男ならば、いつか俺を殺してくれるのかも知れない」と。


[遺骸]とは
人の死後の肉体が何らかの原因で化け物として「蘇生」してしまったもの。生前の面影を残すこともごくまれにあるが、いずれにしろ人を無差別に害する。彬は女武者の「蘇生」を目前で見たためそれが元は人の肉体であったことを知っているが、人々はそのことを知らない者が大多数。ちなみに「遺骸」という名称は彬が勝手につけたものであり人々にとってはただの「化け物」。


[受]彬
自分を殺してくれるものを探して旅する美しい男。不幸体質。生まれ故郷の村ではその美しさから土地神の贄として殺されそうになる。そこを助けてくれたのは銃剣を使う女武者。彼女に引き取られてその弟分として育つが、ある日女武者は突然死に、その体は「遺骸」になってしまう。彬は悲しみと混乱に泣き叫びながらも必死に女武者の「遺骸」を討つ。しかし「遺骸」になってしまったはずの女武者が最期に彬の耳元で優しく囁いた。その言葉は「生きて」。
彬は自分を救い育ててくれた女武者を姉と慕う傍ら純粋で真っ直ぐな想いも寄せていて、彼女のいない世界に絶望を感じていた。だが彼女の最期の願いは彬が彼女のいない世界で「生きる」ことだった。「遺骸」の血と肉片に塗れて朝日を浴びたその日から、彬は生きることも死ぬこともできなくなってしまった。彬は女武者の銃剣と共に旅に出た。女武者の最期の願いを思えば、自ら命を絶つことはできなかった。ただ無為にその日を生きて、出会った「遺骸」を討つ。その中で自分を殺してくれるものをひたすら探し求めた。自分を殺してくれるのは「遺骸」でも人でもよかった。
鞍馬に出会ってからは鞍馬に過度に期待を寄せるようになる。

[攻]鞍馬
謎の剣士。童顔気味の溌溂とした美男子で笑顔を絶やさない明るい性格なのだが、その瞳の奥には静かな狂気と殺気が宿っている。彬のことを「俺のもの」と言うが雑に扱うようなことはない。彬があからさまに「殺して欲しい」という態度に出ると若干引いている様子を見せるのだが、本心はどうなのか解らない。鬼神のように強い。